はじめに
ストーンクラッシャーは、畑や圃場の石を砕くための重要な農業機械です。この記事では、ストーンクラッシャーの種類、FAE(Fondo Macchina)について、作業性能や耐久性、新工法とそのメリットについて詳しくご紹介いたします。ストーンクラッシャーに興味を持っている方や、農業を営んでいる皆様にとって有益な情報が手に入る記事となっていますので、ぜひご覧ください。
ストーンクラッシャーの種類
FAEは、トラクター用のストーンクラッシャーを幅広く提供しています。代表的な4つの種類を例にそれぞれの特徴を見てみましょう。
RSL/RSL DT (ストーンクラッシャーとフレーズ)
RSLシリーズは、トラクター用のストーンクラッシャーとフレーズを組み合わせたものです。これらは道路建設、アグリカルチャー、緑地管理など、さまざまな用途に使用されます。
RSL は、裁断直径30cm深さ 28 cm までの岩石や石を粉砕することが可能です。
コンパクトなサイズ、軽量、最小動作幅 100 cm により、限られたスペースに最適です。
MTM/MTM HP (トラクターマウントストーンクラッシャー)
これらのストーンクラッシャーは、トラクターに取り付けることができる移動式のユニットです。高性能な破砕能力を持ち、岩石、アスファルト、凍土などの材料を処理するのに適しています。
MTMは、最大動作深さ 40 cm までの岩石の粉砕、石の破砕、およびアスファルトの粉砕を可能にします。
深さに応じてチャンバーの容積が増加するため、燃料消費量が削減され、動作速度が向上します。
耐摩耗性カウンターブレードと油圧式のハッチ開閉システムより、粉砕する材のサイズを均一に保ちます。
SFM (スラッシュフォアミラー)
SFMシリーズは、ストーンクラッシャーとスラッシュフォアミラーを組み合わせたもので、道路や地面の平坦化、岩石の破砕などに使用されます。
このアタッチメントは林業用マルチャー、林業用耕耘機、および岩石破砕機の機能と効率を兼ね備えています。
裁断径 Ø 最大 20 cm (石) Ø 最大 35 cm (木) Ø 最大 45 cm (切り株)
STCH/STCH HD (ストーンクラッシャーとソイルスタビライザー)
STCHシリーズは、ストーンクラッシャーとソイルスタビライザーを組み合わせたもので、地面の改良、岩石の破砕、道路建設などに使用されます。
既存のSTCHシリーズをリニューアルし たモデルとなります。280 ~ 400 馬力のトラクターに適応し、最大操作深さ 25 cm、直径 50 cm までの石を破砕する能力を備えています。側面の摩耗を抑制す用途に合わせて(作業幅 200、225、250 cm)が用意されており、広大な土地の粉砕作業・農地管理に最適です。
圃場の石、今までの処理方法は
圃場から石を取り除くためには、様々な方法が使われてきました。その中には以下のような方法があります:
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手作業による収集: 圃場の石を手作業で集める方法です。この方法では、作業者が石を手で拾い集めます。小規模な圃場や、機械を使うことが難しい場所では有効ですが有る程度の人手が必要で手間とコストがかかります。
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プラウやディスクハロー: 圃場を耕す際に、プラウやディスクハローなどの耕耘機を使用して石を土中に埋める方法です。しかし、大きな石や深く埋まっている石を取り除くことは難しい場合があります。
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石取り機: 特殊な機械を使用して、圃場から石を取り除く方法です。これらの機械は、石を集めるためのローラーやスクリーンを備えており、圃場を通過することで石を収集します。しかし期間が空くと下から石が出てくることがあり、作業面積が大きい場合には向いていないように思います。
ストーンクラッシャーを使用することで、石礫を破砕し、ふかふかした状態にすることができ、営農効率の向上が期待できます。ストーンクラッシャーは農業用トラクタの後部に取り付けて作業するもので、2023年には沖縄県で大規模なデモを行い、地元の農家の方にも見て頂く機会がありました。
新工法とそのメリット
ストーンクラッシャーは新工法を用いて、農地整備に一役買っています。従来の工法では石を砕いた後、再度戻す必要がありましたが、新工法では土と一緒に攪拌しながら石を粉砕することができます。この新工法により、さまざまなメリットが得られます。
コストと労働時間の削減
ストーンクラッシャー工法の最大のメリットは、石の搬出が不要となり、コストや労働時間を削減できることです。これにより、農業効率を大幅に向上させることができます。また、表土の減少を抑えることができるため、環境負荷も低減されます。
さらに、石の大きさを小さくすることで、同等の効果が得られるため、効率的な作業が可能になります。ほ場の状態を整えることができるため、より生産性の高い営農活動ができるようになります。
作物に良い影響
粉砕された石からは、ミネラルが溶け出し、作物に良い影響を与えることが期待されます。ストーンクラッシャー工法によって畑に残る石の角が取れやすくなり、土が付着しやすくなるため、角が目立たなくなります。これにより、作物に与えるミネラルが増加し、品質向上や収量増加が期待できるでしょう。
まとめ
ストーンクラッシャーは、農地整備において重要な役割を果たしています。畑の石を砕くことができるため、従来よりも効率的な作業が可能になります。また、新工法によって、労働時間やコストを削減できるだけでなく、環境負荷も低減され、作物に良い影響がもたらされます。ストーンクラッシャーの存在は、農業営業者や畑を持つ個人や法人にとって、大いに価値のあるものです。農業に関連する皆さまは、ぜひこの機会にストーンクラッシャーについて検討してみてください。
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よくある質問
Q1: ストーンクラッシャーはどのような農業機械ですか?
A1: ストーンクラッシャーは、畑や圃場の石を砕くための重要な農業機械です。
Q2: ストーンクラッシャーのメリットはありますか?
A3: トラクターのサイズに合わせてさまざまな種類種類を用意して、作業性能と耐久性に優れています。また、新工法を用いることで、石の搬出が不要となり効率的な作業が可能です。
Q3: ストーンクラッシャーを製造しているメーカーはどこですか?
A4: FAEはイタリアの企業で、土地の整備や建設に特化した機械を製造しています。
FAE日本総代理店 株式会社 建機ワールド https://att.kenkiworld.co.jp/
ストーンクラッシャー・マルチャーに関する
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